[ 入社のきっかけ ]
ライフワークを
実現するために
就活時の自己分析で、自分の興味関心の根源は「コミュニケーションによってさまざまなヒト・モノ・コトのポテンシャルを引き出すこと」にあるとわかりました。それを通じて世の中を良くしていくことが自分のライフワークになるという確信があったのです。だから、リスペクトの「すべての個性が輝き、限りない可能性に満ちた世界の実現を目指し、機会と選択肢を最大にする」という企業理念には大いに共感しました。マーケティングを苦手としている企業のパートナーになるという事業内容も、自分の志望と重なる部分が大きかったです。
また、学生の頃から将来的に独立することを視野に入れていたので、早くから会社経営や事業運営、組織運営について学べる環境が望ましいとも考えていました。当時リスペクトは、現在DX事業部が管轄している「@人事」を新規事業として育てている最中でした。事業運営の全体像を間近で見られる環境は魅力的だったし、そうした重要プロジェクトの責任者に気概ある若手社員を抜擢したり、社員個人のキャリア観に寄り添った支援を行う文化や制度がある点も、リスペクトへの入社の決め手になりました。
これは余談ですが、最終面接では「これまでやってきたこと」と「これからやりたいこと」という話題で、当社代表と2時間以上も盛り上がりました。純粋に相性の良さを感じたし、より強く「ここで働きたい」と感じたことを覚えています。面接を終えたその夜、食事をしながらさらに数時間語り合ったのは良い思い出です。
[ 現在の仕事内容 ]
事業の成否を決める、
企画の仕事
2023年4月からDX事業部コミュニケーションデザイン課のマーケティングコンサルタントとして、新しいサービスメニューの開発とその売り方を検討しています。サービスの企画・設計は事業の要であり、人々のニーズに応えられるサービスを提供できるかどうかは、私たちが市場でいかに大きな価値を発揮できるかと同義です。もちろん、「良いサービスをつくって届けること」は、それを利用するユーザーの助けになるだけでなく、営業・制作の現場で働くメンバーのやりがいの源にもなります。
企画を行う上で大事にしているのは簡単に妥協しないことです。サービス開発とは「市場や顧客が求めていることを、自分たちの能力で対応でき、無理せず社内に利益を残せる範囲で提供できる手段を探す」こと。変数の多い連立方程式の解を探すような作業です。「あちらを立てればこちらが立たず」という状況が常につきまとう中で、それでも簡単には諦めずにすべての要件を解決できるようなアイデアを探し続けるのが企画の難しさであり、醍醐味だと思います。
当然アイデアはすぐに出るものではないし、手順通りにこなせば解を見つけられるようなものでもないので、この仕事はトライ・アンド・エラーの繰り返しです。私の場合は無意識の思い込みが解をブロックしていることがよくあるので、自分の考えを逆さまにしたり裏返したり、とにかく枠にとらわれない思考で「気づき」を探すようにしています。自分の考えを他人に話して考えを客体化できることもあるので、行き詰まったら周囲に相談することも意識しています。そして何より、優れたアイデアは優れたインプットによってもたらされるものです。新しい分野の企画に取り組む際は、まず書籍でまとまった知識を吸収し、効率的に思考できるフレームワークを自分の中に確立するようにしています。この仕事をしている限りは、毎日が勉強です。
入社2年目のとき、「ホワイトペーパー商材化」というプロジェクトで責任者を務めました。ホワイトペーパーは今やBtoBマーケティングの標準施策として浸透していますが、当時の日本では認知度が低く、対応できる支援会社も少ない状態でした。ホワイトペーパーと先行他社の研究に始まり、当社サービスとしての仕様検討や、それを販売・生産するための体制整備など、サービス化にまつわる全業務に取り組み、リリース後も実案件のプレイヤーとして関与することで安定的なサービス提供体制の確立を目指しました。
軌道に乗せるまでは業務マネジメント面での苦労が続きましたが、多くの人の協力のおかげでプロジェクト3年目には目標としていた売上をあげるサービスに成長させることができました。「ホワイトペーパー施策支援」は、今やリスペクトの主力商品のひとつです。
現在、DX事業部コミュニケーションデザイン課で試行錯誤しながら新サービスメニューの開発を行っています。企画は事業の成否を決める、非常にプレッシャーの大きい仕事です。少しでも良い企画を追求しなければならない一方で、時間や予算の制約がある中で最善を尽くさなければなりません。こうしたジレンマに折り合いをつける難しさは常にありますが、だからこそ私のような役割が必要だと自負していますし、やりがいを感じています。
[ 私の挑戦 ]
一社員として挑んだ
会社の組織改革
現在のDX事業部コミュニケーションデザイン課に所属する前は、管理部門の経営企画職を担っていました。その時代に、長期かつ全社的な大型プロジェクト「リスペクトプランプロジェクト」を責任者として推進したことが、私にとっての最も大きな挑戦です。このプロジェクトは、リスペクトという会社の事業や組織のあり方を考え直し、組織改革方針を打ち出すための取り組みでした。
当時のリスペクトにはさまざまな問題があり、それにコロナ禍による逆風が輪をかけていました。新機軸が求められていたものの、会社の舵取りを担うはずの管理者会議も機能不全に陥っていたため、少人数の主導チームで推進することになったのです。私は最初、チームの一員として参加し、途中からプロジェクトの責任者になりました。「人を動かすコミュニケーション」というものに、正面から向き合った挑戦でした。
誤解を恐れずに言えば、リスペクトは複雑な会社です。組織規模に比して事業数は多く、幅広い職種の社員が同じ会社の一員として働いています。立場やバックグラウンドも、仕事や会社に対する思いも人それぞれ。組織運営とはそうした人々とのコミュニケーションであり、大きな変革もその積み重ねで結実します。数人で小規模ミーティングをするときも、全社に向けてアナウンスをするときも、「どうすれば相手の気持ちに寄り添えるか」「どうしたらこちらの想いが伝わるか」と考え続けました。「コミュニケーション」をライフワークとしている私にとっての、その時点の総決算のような経験だったと感じています。
最終的に、新たなミッション・ビジョン・バリューの策定、職種別組織制から事業別組織制への移行、管理者会議に代わる経営ボード制の導入、BeMARKE事業の開始などの改革が決定されました。長らく「決められない経営」を続けていた当社において具体的な改革を起こせたこと、そして会社を分断させずに社員の気持ちをまとめられた点は、プロジェクトの成功と言えるかなと感じています。
新体制への移行に際しては、適任者が不在だった採用支援事業部の部長に自ら立候補しました。主に戦略レベルの立て直しに取り組むつもりでしたが、実際その立場になってみると、各メンバーのマネジメントなどの現場的な対応に苦戦してしまいました。実務能力が足りていないことは自覚して挑んだポジションでしたが、それを補いつつ部長業務を遂行するには想像以上のエネルギーが必要でした。なので現在はより実務的なことを学ぶため、現場から成果や実績をあげられる人材になれるよう、改めて一社員の立場から業務に取り組んでいます。