[ 入社のきっかけ ]
どうせなら、
好きなことをしたくて
大学の頃から小説を書いていて、純粋に書くことが好きだったので、どうせ毎日やるなら自分が「得意なこと」と「やりたいこと」を両方叶えられる仕事に就きたいと考えていました。だから単純にライター採用を行っているリスペクトは自然と就職先候補に上がったし、ライターだけでなく多くの制作職を自社で抱え、クリエイティブの力で顧客の成果に貢献するという事業にも魅力を感じました。
選考過程で先輩方から「ぬくもり」を感じたことも、リスペクトに入社する決め手になりました。求職者を「選ぶ」というより「知ろうとしている」という雰囲気が伝わってきて、就活期の荒んだ心にはとても沁みました(笑)。面接時にどんどん深掘りして質問してもらったおかげで「自分でも気付いていなかった自分の想い」を発見でき、その後の就活もより有意義に進めることができたと思います。変に聞こえるかもしれませんが、リスペクトの先輩方とお話をする場は、なんだか居心地が良かったのです。「他者に寄り添おうとする人がたくさんいる会社なら楽しそうだな」と感じたし、自分もそういう社会人になりたいなと素直に思えました。
[ 現在の仕事内容 ]
ライターに求められるのは、
終わりのない学び
現在はDX事業部のライターとして、主にクライアント企業のコンテンツマーケティング施策を支援するいくつかのプロジェクトに参加しています。主な仕事内容は、企業のオウンドメディアで発信するホワイトペーパーや記事コンテンツの企画・制作、それに付随するディレクションです。ライターはコンテンツマーケティング施策に多く関与しており、特に初期段階である「認知」フェーズのKPI達成に責任を負っています。つまり、これを達成できなければクライアントの目標達成も遠ざかるので、その意味ではDX事業部の「成果を出すところまでコミットする」という約束を守る第一歩を確実に踏み出す役割を担っていると感じています。
成果のために意識しているのは、良い意味でクライアントの要望を鵜呑みにしないことです。クライアントは私たちにとっての「お客様」ですが、目指すべきは「成果」です。「こういったものを作ってほしい」というご要望に対しては、それが果たして「本当に成果を得られるクリエイティブなのか?」と突き詰めて考えますし、クライアントの多くも別角度からの提案を期待しているので、より良いものづくりのために忌憚なく意見しています。もちろん、要望を取り入れることも重要なので、クライアントの想いや成果物のイメージを聞き出すためのヒアリングも入念に行います。そうすることで、その後の制作進行もスムーズになるのです。
私たちDX事業部はさまざまな業界のクライアントを支援していますが、約8割がBtoB領域なので、日常生活では一切関わることのないサービスや商材を扱うケースが多いです。ライターはユーザーの態度変容を促す説得力や魅力を企画や原稿に付与しなければならないので、ターゲットユーザーの特性はもちろん、クライアントの業界、サービスや商材、その周辺情報に誰よりも詳しくなる必要がある職種だと思います。なので普段の生活でも常にアンテナを張って、欠かさずインプットを行わなければなりません。「終わりなき学び」を求められるのは、この仕事のやりがいであり、難しさでもあると思います。
入社2年目のとき、あるクライアントのオウンドメディア運用を支援するプロジェクトの主担当になりました。ライターの役割は、主にサイトに集客するコンテンツ、いわゆるコンテンツSEOに関する設計・企画・制作でした。ニッチな業界ということもあり、コンテンツ調査には非常に苦労しました。調査に苦労するということは、悩みを解決したくて検索している人も同様に困っているということなので、「誰が読んでも分かりやすく、理解しやすい記事」になるように、ありとあらゆる資料をかき集めてインプットに努めました。先輩社員にフィードバックいただきながら、悩みながら、何度も作り直しました。それでも読者のために「どこよりも分かりやすい記事を書いてやろう」と意気込んで臨んだ甲斐あって、無事に検索順位1位を獲得し、クライアントからも高い評価をいただくことができたのです。インプットの重要性を身をもって感じるとともに、苦労した分だけ大きな達成感を味わえた仕事でした。
成果の達成は、やはりこの仕事のやりがいだと思います。企画やライティング、編集そのものは自分の好きなことなので楽しいですし、自分が関わった制作物に対してクライアントやユーザーから高評価をいただくこともうれしいのですが、あくまでそれは手段であって、クライアントや社会に提供する価値の本質は結果へのコミットです。だから、自分の企画や制作物が成果につながって「自分の頑張りは無駄ではなかった!」と思える瞬間が、とてもうれしいのです。
[ 私の挑戦 ]
視野を広げたくて挑んだ、
チームリーダーの仕事
現在の組織体制になる前、クリエイティブ職は職種別の部門に分かれていたのですが、そのときライター部門のチームリーダーを務めたことが私にとっての最も大きな挑戦でした。当時、ライターの人数が増えたことでマネージャーの管理が追いつかなくなり、部門を2チームに分けて管理することになったのです。そのとき「1チームのリーダーをしてくれないか」と打診がありました。入社3年目のことです。
マネージャーを助けたいという思いもありましたが、私自身、いっぱしのライターとして働けるようになっていたこともあって、「もっと広い視野を持ちたい」と感じ始めたタイミングでもありました。「リーダーを経験するには未熟すぎるのでは」という懸念もありましたが、座学的に学ぶよりリアルに実務を経験するほうが身になるだろうと、リーダー業務への挑戦を決意したのです。それと、単純に「任せてもらえるならやってやろう」の精神もありました。
リーダーとして求められたのは、採算状況の安定化でした。なので定期的にマネージャーとリーダーで案件の進捗や課題を共有し、対策を検討するミーティングの場を設けました。当初は案件の進行状況に関する報連相の場を想定していましたが、いざやってみると、副次的に業務ノウハウ・ナレッジを共有する場として機能し、それまで暗黙知・経験知だったものを可視化・体系化する機会としても役立ったのです。それをチームに持ち帰って共有し、全体のスキル底上げや標準化にも貢献できたのは成功体験でした。
ただ、リーダーとして引っ張れたかというと、そうではなかったかもしれません。自分はライター歴2年の若手で、チームメンバーのほとんどは私よりも経験豊富でした。スキル面では自分が学ばせてもらう立場です。だから逆に若手という立場を利用して、わからないことは「わからない」と素直に伝え、メンバーから教えてもらうことにしました。それが互いに助け合う雰囲気づくりにつながり、結果的にみんなが困りごとを素直に発信できるようになったのです。意図したわけではありませんが、不安なことを最初に共有すれば仲間が一緒にアンテナを張ってくれるので、結果的に学ぶ側の成長も促せるし、トラブルの防止につながると学びました。チームで協力することの大切さを強く実感した経験です。
「チームで助け合う」「チームの採算を追う」といったマネジメント業務の経験は、以降のプロジェクト進行のシーンでも活きています。以前の私は、一人のライターとしてコンテンツ制作に従事することに意識が向いていました。それが今は、プロジェクトメンバーの一員として「よりスムーズに案件を進行するために」「実利ある状態で案件を遂行するために」という意識で臨めています。それはひとえに、リーダー業務に挑戦したからこそ得られた姿勢だと感じています。