自分の「ワクワク」を、
みんなの「ワクワク」に
前田 直也Naoya MAEDA
リスペクトでは人事制度によって社内のキャリアパスが示されていますが、社員のキャリア選択の背景には、それぞれに異なる想いや夢があります。人生における目標達成と当社での働き方をリンクさせる社員や、ライフイベントと両立しながら当社でキャリア形成を行う社員など、そのあり方はさまざま。ここでは、社員の多様な働き方を紹介します。
前田 直也Naoya MAEDA
1年目
いくつかの企業で内定をもらいましたが、どこも「画一的な価値観がある」という印象でした。学生時代のスケートボードカルチャーが影響してか、自分は「みんな違ってみんないい」のスタンスだったので、特定の価値観だけが称賛される組織文化には疑問を感じていました。だから、働き方も価値観も、志向性もバックグランドも異なる人々が働き、そのかけ合わせでさらなる価値を生もうとするリスペクトは「素敵だな」と思い入社しました。
2~3年目
新卒入社2年目だったので営業経験が浅い状態ではありましたが、ポストが空いたのでリーダーに立候補しました。「失敗したらどうしよう」という不安はなく、むしろ「挑戦できる機会があるならおもしろそうだしやってみよう」とワクワクしながら臨みました。当時のメンバーは私を含めて4人。マネジメント方法やリーダーとしてのあり方もわからず失敗続きでしたが、とにかく無我夢中で、メンバーと共にひたすら営業目標を追う日々でした。
5年目~
新規事業がうまくいかず縮小し、その後「リベンジしたい」と社内で発信していたところ、BeMARKE事業部の立ち上げに参画する機会をいただきました。以前の失敗を活かしたいと思っていたし、「挑戦しなければ後悔する」という想いもありました。何より共に立ち上げに参画したメンバーと一緒に働きたかったので、チャレンジを決意しました。現在はレベニューチームのリーダーを務めているほか、事業部における人的資本の価値を高める「特命人事」として組織の成長に貢献しています。
※新規事業部は当時「@人事」を運営していた事業部です。事業部としての体制は解体し、現在はDX事業部に統合しています。
自分にはもともと「ワクワクを大事にしたい」という想いがありましたが、それが変化し、今は「モメンタムが循環するサイクルを作りたい」と思うようになりました。私はワクワクする瞬間、それを誰かと分かち合う瞬間を経て何かを達成する経験が「最高に尊いものだ」と確信していて、ある時から「モメンタムって循環するんじゃないかな」と考えるようになりました。「あの瞬間って尊かったよね。あれをまた作りたいよね。だから頑張ろうよ。やってみようよ」というように、モメンタムが挑戦を促し、達成経験を生む。その経験がモチベーションになり、また新たなモメンタムと達成経験につながると思うのです。
2年目でリーダーに挑戦したときは自分のワクワクがきっかけでしたが、組織の失敗を経験したことで、新規事業の立ち上げに参画するときは「みんなでモメンタム体験を分かち合いたい」と考えて臨みました。今後は「モメンタムがいかに循環するか」という視点で、組織づくりや体験づくりを続けていきたいと思います。
吉田 真樹Miki YOSHIDA
1年目
転職活動時はキャリアコンサルタントとしてキャリア支援ができる環境で働きたいと考えていましたが、「採用側の考えがわからないとより良いキャリア支援ができないのでは」と思うようになり、未経験ながらリスペクトの人事に応募。面接を通して人事に求められることを伺い、素直に「おもしろそう!」と感じたのです。「未経験だけれど、だからこそ貢献できることがあるかも」というワクワクの直感に従って、入社を決意しました。転職活動では未経験を理由に苦戦することも多かったのですが、リスペクトの「機会と選択肢を最大にする」という理念によって、まさにチャンスを得た経験となりました。
2~3年目
部門マネージャーに昇格。労務担当としては、社員により良い環境で働いてもらうため、当社で初めての「勤務制度改定」を行いました。この取り組みで残業時間短縮や、有給休暇・慶弔休暇を取得しやすい環境が実現できたと感じています。リスペクトには「自分たちの環境は自分たちで整える」という文化があるので、環境を理由にした怠慢は認められません。単に目の前の業務をこなすのではなく、最大パフォーマンスを発揮するため社員の一人ひとりが工夫し、大小さまざまな仕組みづくりを行っている点も当社の強みだと思います。
7年目
マネジメントや人事・労務業務と並行して、人事制度づくりに取り組みました。きっかけは新型コロナウイルス感染拡大に伴うワークシフト、ライフシフトの潮流です。人事担当である私だけでなく、役員・マネージャー層が一体となり、「これからの会社のあるべき姿」や「どのように社員の個性を育むか」について議論を重ねました。一筋縄ではいきませんでしたが、当社がコロナ禍を生き抜き、アフターコロナで成長するためには不可欠な取り組みだったと感じています。私個人にとっても「自分はどうありたいのか」を深く考える良い機会となったし、「会社の全体最適」と「個性の尊重」という二律背反しそうな事柄を共存させるチャレンジは、自身の思考を深め、視座を高めてくれたと感じています。
9年目~
自分自身の家庭の状況、世の中の情勢が変わったこともあり、実家のある岩手に戻り、自身のビジネスを起こすことを決めました。限りある時間を悔いなく生ききるために必要な決断でした。次のキャリアへのシフトを後押ししたのが、テレワーク制と週4勤務の短時間正社員制度です。これらは当事者でもある私が設計を主導しました。パラレルキャリアを行うことで社会や企業のニーズと接続しながら自身のビジネスをより中身の詰まったものにできるし、そこでの学びを企業人事としての業務に転用することもできます。週に1日は自身のビジネスや学びのために使える環境は、思考の広がりや意識の広がりをもたらしてくれていると感じます。
私のキャリア選択には「個人のキャリアを支援する」という軸があります。ここで言うキャリア支援とは、すでに発揮できているものも発揮されてないものも含め、個人が自身の知識・経験・能力などを活用し、その人なりの自己実現を支援することです。キャリアコンサルタントを志した頃から変わらない軸ですが、企業人事を経験したからこそ、個人が活躍できるフィールド・場を実現するためには、組織と個人、両軸へのアプローチが必要であることを学びました。これを実践するために、企業人事として組織の仕組みづくりを行いつつ、自身のビジネスを通して個人の価値が発揮できる土台づくりを行っていきます。「組織と個人の本質的な成長のために何ができるか」、これを探し続ける存在でありたいです。
針生 芙美Fumi HARYU
1年目
前職の先輩がリスペクトに入社しており、そのご縁で声をかけていただきました。デザインそのものよりも課題解決や成果を出す力を高めていきたいと思っていた当時の私にとって、リスペクトの「コンサルティング×クリエイティブ」で課題解決を目指す事業内容は魅力的でした。入社して間もなく当時のマネージャーが退職されたため、1年目からマネジメント業務にもチャレンジし、デザイナーがクリエイティブを楽しめる環境づくりなどに励みました。Webデザインもマネジメントも未経験でしたが、代表自ら学習資料を選んでくれたり、外部の講座に参加させてもらったりと、多くの勉強機会をいただきました。
3年目
「課題解決や成果を出す力を高めていきたい」という想いは変わっていなかったので、より上流のディレクションに挑戦させてもらえることに。前職でリクルートの代理店にいた経験から採用事業に興味があり、企業ブランディングを目的とした採用ツールの制作などにディクレターの立場から取り組みました。役割が定義されていない状態でのスタートだったため試行錯誤と失敗の連続でしたが、Webディレクターやコンサルタントから多くのサポートをいただいたおかげで未経験のディレクション業務にも対応でき、採用ツール制作で求められるクリエイティブ品質を定義することもできました。
4年目~
「自分だけでなく社員のみんなが楽しく働ける会社、誇れる会社にしたい」という想いで役員を任せていただきました。しかし組織づくりは想像以上に難しく、1年で退任することに。悔しい思いもありましたが、良い学びの経験になったと感じています。退任後は小規模の組織づくりに挑戦したいと考え、アートディレクション課を新設。当社は走りながら考える変化の激しい会社で、まずアクションを起こし、あとから仕組みを整えることもよくあります。せっかく採用ツールのクリエイティブ品質を定義できたので、それを再現性をもって提供できるようにしたいと思ったのが新たな課をつくったきっかけです。本格的な始動後は「デザイナーのキャリアアップのルートを作ること」「当社のクリエイティビティを高める」ことの2点を目標に掲げ、体系化されていなかったディレクション業務とマネジメント業務の型づくりを通して、メンバーのQCD標準化や育成体制強化に取り組みました。
6~8年目
結婚を機に妊娠、産休・育休を取得しました。育休中は「以前のように働けるだろうか」と不安だったし、復帰後も子どもの体調不良で休みを取ることもしばしば。ただ、そうした状況を見越して人事や役員に面談をしていただけたし、復帰後に期待している役割なども伝えてくださったので不安が軽減しました。産休・育休中にリモートワーク環境が整備されていたので、通勤せずに復職できたのもありがたかったです。もちろん育児をしながらの業務は大変でした。時には事業部長にタスクを巻き取っていただくこともありましたが、そうした経験も、自分の組織マネジメントやセルフマネジメントの方法を見直す学びの機会となりました。
9年目~
2023年に組織体制が一新され、以前のような職種ごとの分業制ではなく、より顧客に寄り添い成果を最大化する体制へ転換しました。それに伴い、現在はDX事業部でディレクター職のリーダーのようなポジションを務めています。これまでのマネジメント経験を活かし、新入社員が自律して業務を遂行するためのOJTによるサポート体制の整備や、受注から納品までのワークフローの整備など、組織の仕組みづくりを行っています。まだまだ体制整備は道半ばですが、引き続き挑戦・失敗・成長のサイクルを続けていきたいと思います。
※職種別の部門制は廃止され、デザイン課およびアートディレクション課は現在DX事業部のコミュニケーションデザイン課に統合されています。
これまで、いわゆるプレイングマネージャーとして業務に従事してきました。プレイヤーとしてはリスペクトに入社した頃から変わらず「課題解決と成果達成をしたい」という想いを持ち続けていますし、マネージャーとしては、やはり「自分もみんなも楽しく働ける会社、誇れる会社にしたい」と考えています。ただ、今はその対象が顧客や自分たちだけでなく、社会にまで広がったように思います。当社の事業はマーケティングと人事・採用の2領域に対する支援ですが、突き詰めればどちらも、やりがいを持って働ける環境、仕事を誇れる環境の実現に貢献するものだと考えるようになったのです。だから今は、私たちが楽しくやりがいをもって働くことが、社会で働く人々の働き方をもより良くすると信じています。今後も小さなことから着実に、自分にできる最大限のことに取り組んでいきたいと思います。