評価制度
「評価制度」は多様な「個性」を評価する仕組みです。上述の職能等級や専門性に加え、社員の個性を複数の観点で評価することをねらいとしています。
評価の種類は下図のように、社員の成果を対象とする「実績評価」、社員の行動(発揮能力)を対象とする「行動評価」に分かれており、評価結果は給与や賞与、職能等級の昇降格に反映されます。
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実績評価
社員は半期ごとに事業部の目標からドリルダウンした個人目標を設定しており、その取り組みにおける結果とプロセスを両面から評価する仕組みとして機能しているのが「実績評価」です。
行動評価
「行動評価」は、「対役割・業務」「影響」「意欲」のそれぞれを細分化したシーンやテーマにおいて、各職能等級の定義に合わせて定められた行動項目(発揮能力)を評価する仕組みです。下図のように、同じシーンやテーマであっても等級の違いによって、また役職を意味する「役割」の有無によって、評価対象となる行動項目は異なります。
役割付与なしの場合
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役割付与ありの場合
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これらの行動項目は行動の「レベル」と「発生頻度」を観察することで評価します。
行動のレベルを観察する
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行動の発現頻度を観察する
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なお、「対役割・業務」「影響」「意欲」のそれぞれを細分化したシーンやテーマの詳細は下記のとおりです。
- 対役割・業務
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- 課題形成/
目標・計画立案問題の所在を明らかにし、その本質を解明したうえで、課題解決のための実現性の高い企画を形成する。また、具体的な目標を設定し、それを達成するための緻密な計画を設計する力を評価する。
- 計画遂行計画に基づき、進捗状況を適宜・適切に管理し、粘り強く最後まで課題を推し進めている行動を評価する。
- 課題・問題解決設定した課題や、発生した問題に対し、その原因を特定し、その解決にむけた施策を立案している行動を評価する。
- 改革・改善事業・業務を推進する上で、課題や問題解決に対して、新たな考え方・やり方を取り込み、付加価値を創出している行動を評価する。
- 影響
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- 補佐・意見具申上位層・上位者に対して補佐・連携している言動を評価する。
- 人材活用所属組織の目標実現のために、目標の浸透や動機付けを行い、組織メンバーの意識を高めながら組織運営をしている行動を評価する。
- 対人対応相手と利害が生じる場面でも、自己の意思や考えを上手く理解・納得させ、協力を得て物事を推し進める行動を評価する。
- 成長支援組織の視点と個人の視点の双方から、互いの成長を促進するような支援を行う行動を評価する。
- 意欲
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- プロフェッショナル思考自己の専門性や知見を常に磨き、経営目標や業務目標の達成に貢献しようとする行動・姿勢を評価する。
- チーム貢献社内外の関係各部署・各者と信頼関係を構築し、常にチームメンバーとしての自覚を持ちながら個の力とチームの力を結集して全力を尽くす行動を評価する。
- 楽しみながら挑む「楽しむ」意思をもって革新的で前例のない課題や業務に積極果敢にチャレンジし続ける行動を評価する。
総合評価
以上の「実績評価」と「行動評価」を用いて下図のようにマトリクスで総合評価を決定し、職能等級に紐づく号俸の改定に反映されます。なお職能等級G4以上は実績重視、G3以上は行動重視のため、ウエイトのかけ方が異なります。
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なお本ページではご紹介していませんが、実績評価と行動評価の詳しい評価方法は全社員に開示しており、評価の透明性を担保しています。