創業年にネットバブルが崩壊
リスペクトの創業は2000年。当時は看板などの広告資材・設備の販売・卸売を行う会社でした。この頃から看板業界向けのWebメディアを運営しており、その傍らで看板業界の会員企業に対してデジタル化やマーケティング活動を支援していました。これが現在のリスペクトが提供するコンサルティングサービスの始まりであり、現在のコア事業の原型となっています。
2000年
リスペクトの創業は2000年。当時は看板などの広告資材・設備の販売・卸売を行う会社でした。この頃から看板業界向けのWebメディアを運営しており、その傍らで看板業界の会員企業に対してデジタル化やマーケティング活動を支援していました。これが現在のリスペクトが提供するコンサルティングサービスの始まりであり、現在のコア事業の原型となっています。
コーディング代行を専門的に行う関連会社「クロノドライブ」も2000年に創業した会社です。同社はコーディング代行サービスに特化した国内初の会社であり、それまで存在しなかった一つの市場を築いた業界のパイオニア的存在です。
2009年
クロノドライブと同じくリスペクトの関連会社である「アジタス」が発足したのは2009年。当時のリスペクトからデザイン部門を独立させ、クリエイティブ力の強化を図ることが目的でした。また、それまで「制作代行」の側面が強かったクリエイティブをコンサルティング機能と一体化させたのもこの頃です。顧客の思い通りになるスポットの制作代行ではなく、戦略に基づいたクリエイティブの実践に主眼を置くことで、マーケティング領域に対する支援レベルをさらに引き上げました。
2014年
2014年には採用支援事業を行う関連会社「イーディアス」を設立しました。リスペクト、アジタス、クロノドライブでの採用活動を通じて生まれた「企業の採用のあり方」に関する強い問題意識を背景に、同様の課題を持つ日本中の企業を支援するべく立ち上げられたのがイーディアスです。マーケティング支援で培った「人を動かす仕組み」を人材戦略に応用することで、当時多くの企業が行っていた『勘に頼った採用』を改善し、根拠に基づく戦略的採用活動のサポートを開始しました。また、2015年には人事のための総合メディア「@人事」の運営を開始。コンサルティングによる個社支援だけでなく、全国の人事担当者にノウハウを共有するメディアを立ち上げることで、日本の採用課題のトータルな解決に寄与する体制を整えました。
2022年
2022年にはアジタスが「BeMARKE」をローンチ。人事・採用領域における「@人事」がHR全般のノウハウを広く発信しているように、マーケティング関連市場全体にフォーカスしたメディアサイトを立ち上げました。BeMARKEは特にBtoB領域で発生するマーケティング担当者とサービス提供会社の分断を解消することを目的とした事業でありメディアです。メディアサイトでは企業の担当者がより効果的で効率的なマーケティング活動を実践するための情報発信を行っており、それと同時に、マーケティング関連サービスを提供する企業がよりターゲットを深く理解するための支援も行っています。
リスペクトが創業した2000年は、ネットバブルが崩壊した年。新しい会社が設立されては消えていく状況にあったIT業界において、当社は20年以上顧客に支持され、確かな実績の積み重ねで成長・拡大を遂げてきました。それはひとえに、当社が「マーケティング」と「人事・採用」という企業活動に欠かせない2領域に対してコンサルティングを提供できるという強みを持っていること、そして、クリエイティブやエンジニアリングの各専門領域を自社で抱え、それらを一体的に提供できるという明確な独自性があるからです。
リスペクトはさまざまな専門職種を自社で抱えています。そのためマーケティング支援領域でも人事・採用支援領域でも、コンサルティングによる戦略の立案から施策実行のサポート、それらに紐づく各種クリエイティブまでを原則自社のみで遂行できます。
コンサルタントは具体的なクリエイティブを視野に入れた戦略や施策の提案を行いますし、クリエイターも戦略に基づいた課題解決や成果達成を目的にクリエイティブを制作します。これは、クリエイターがコンサルティングの知見を、コンサルタントがクリエイティブの知見を持っているからこそ実現できることです。いわゆる広告代理店が制作会社にクリエイティブを委託するような相互補完を目的とした関係ではなく、コンサルタントとクリエイターがチームとして一体化することでシナジーを生み、より大きな付加価値を生むための関係です。
また、顧客の真の課題解決を目指すうえで、当社は必ずしも自社サービスだけが課題解決策になるとは認識していません。場合によっては他社サービスの活用も促しながら、本質的な課題解決を目指しています。そのために貴重なノウハウをオープン化し、顧客による自走を目指すことを前提としている点も、リスペクトが提供するサービスの大きな特徴のひとつです。BeMARKEや@人事で自社を含めたサービス提供社を広く扱っていることや、DX事業部で提供している「内製化支援プラン」などが、この特徴を表す具体例と言えるでしょう。
リスペクトのビジネスフィールドがマーケティング支援と人事・採用支援領域であることからもわかるように、サービスの提供先として当てはまらない企業はほとんど存在しません。マーケティング支援領域に関しては特に「toB領域に強い」「Webマーケティングが得意である」という特徴があるため、実際その枠組みで支援することが多くなりますが、その括りでも顧客の業種業界は限定していないため、支援対象は非常に幅広いと言えます。
このほか、全国対応ができることも強みです。創業当時から宮城県仙台市に拠点をおいていることもあり、「スキルを持つ人材やノウハウが不足しがち」といった地方企業ならではの事情にも当事者として精通しています。規模の大小を問わず、それぞれの企業の事情に合わせて支援できる点も強みと言えるでしょう。こうした顧客を選ばないスタンスから、提供するサービスの規模・範囲は幅広く、特にWeb系の案件規模では数十万円から数億円単位までさまざまです。
広告代理店や制作会社と比較すると、リスペクトは上図のようなポジションにあります。一般的なWeb制作会社や広告会社との違いは、当社のサービスは「制作代行が主」ではない点です。私たちが主眼に置いているのはマーケティング体制の整備や業務のDX化といった、より本質的な支援になります。当社における制作は、そうした支援に紐づく手段ということです。
また、一般的なコンサルティング会社との違いは「アドバイスをして終わり」ではない点です。戦略提案や体制整備といった上流工程に加えて、実際に施策を実行するフェーズも支援します。当事者として顧客組織内に入り込み、指揮者としてプロジェクトを推進しつつ、実行者として「売上向上」や「認知度拡大」といった具体的な成果達成を約束する。これが私たちの取るポジションです。
リスペクトの社員はビジョン/ミッションに共感し、バリューを体現できる人材で構成されています。この事実そのものが、事業活動におけるあらゆるシーンにおいて強みとなっています。そして当然のように、社内ではバリューを体現する行動が推奨されており、それを阻害するような権限や開示情報の限定は行っていません。
例えば、業務に使用するツールや設備、業務を推進する体制などに不備・不足があれば、誰でも改善の提案ができます。発案者である本人が望めば責任と権限が与えられ、その改善や制度づくりに携われます。福利厚生や諸制度についても提案できますし、実際に社員の発案で新制度を採用してきた歴史もあります。自分の働く環境に積極的に提案できる文化は、結果的に自分やチームの生産性を向上させるのです。
当社に新規事業や制度改革の動きが多いのも、社員自らが提案できる文化があるためです。「まずやってみる」というベンチャー的な精神があり、あらゆる物事の改善スピードが早い点は大きな強みです。もちろん変化には苦しみが伴うこともありますが、事業運営の側面からは確実に機会損失が少ないスタンスであると言えます。
また、当社ではあらゆる情報が原則全社員に公開されています。現在は管理会計制度を導入しており、毎月はじめに前月の売上・人件費・外注費・その他経費などが開示されます。営業系の職種だけでなく、クリエイティブ職も案件ごとに採算をしっかり管理しているため、社員一人ひとりに「安定的な事業運営に貢献しよう」という意識が根付いています。
社員の特性としては、まずは「勉強好き」が多いと言えます。コンサルタント、クリエイター、エンジニアは共通して継続的な学習を求められる職種ですが、そもそも学ぶことを楽しめる社員が多いため、むしろ互いに刺激し合い、レベルを高め合っています。意欲ある社員たちが生み出した切磋琢磨を促す文化が、結果的にサービスの質向上にもつながっています。
また職種を問わず、論理的思考が得意な人、体系的・構造的に物事を捉えられる人、複数の情報から背景を推察できる人、そうした情報をアウトプットするスピードが速い人が多いのも特徴です。加えて、当社は文化的にも制度的にも社員個人の大きな裁量を認めているため、自律的に職務を遂行できる人が多くいます。「指示待ちによるタイムロス」や「人材の無駄遣い」といったことはめったに起きませんし、何よりそうした社員の特徴があるからこそ、高度なコンサルティングや戦略に基づくクリエイティブを実現できているのです。