DX事業部
デザイナー
岡村 童子Toko OKAMURA
吉田 睦Mutsumi YOSHIDA
リスペクトに入社したのはだいぶ昔の話になりますが、もともとデザインやものづくりが好きだったので、転職活動では自社でデザイン業務を行っている企業を探していました。そこで見つけたのがリスペクトです。当時、自社でデザイン業務を行っている企業は仙台にもいくつかありましたが、今ほど多くはなかったように思います。しかも、「お客様の指示通りに作る」という制作代行的なスタイルから「戦略に基づいたクリエイティブ」に進化しようとするまさにそのタイミングでもあったし、そうした企業は私の知る限り仙台には存在しなかったので、純粋に「おもしろそうだ」と思いました。
リスペクトは当時からデザイナーだけでなくディレクターやエンジニアなどの制作職を自社で抱えており、クリエイティブに対する会社としての「こだわり」のようなものも垣間見えました。私が入社した頃は現在のように100名規模の組織ではなかったので、会社として戦略的に組織体制を整備していったとは言えないかもしれません。ただ、少数精鋭の社員がスピーディに物事に対応し、事業環境の変化に柔軟に対応してきたからこそ今があると思うし、自己変革を続けてより良いものを目指すベンチャーマインドは、今でも受け継がれていると感じています。
現在はBeMARKE事業部に所属するディレクターとして、主に「BeMARKE」というWebサイトの機能開発を担当しています。ユーザーにサイトを利用してもらうため、そこに有用性や利便性を感じてもらうためのあらゆる取り組みが業務に含まれます。私たちBeMARKE事業部が扱うのはマーケティング領域なので、市場や顧客ニーズは常に変化します。それらに迅速かつ適切に対応することがこの仕事の難しさです。顧客の要望に応えつつ、自社のビジョンや戦略に沿った開発を行うバランスを見つけなければなりません。
過去、サイトの利便性を向上させる新機能の開発に取り組んだときも、技術的な課題や期限の厳しさなど、さまざまな困難に直面しました。そうした状況で必要なのは連携です。プロダクトチームのリーダーとしてメンバー全員に協力を仰ぎ、ポジティブな思考で問題解決に当たってもらいました。また、そのプロジェクトでは新しい技術や知識を習得する必要があったため、セミナーを実施したり関係者にヒアリングを行ったりして、開発の質を向上させていきました。
技術的な課題を解決しつつ短期間で新機能を開発するのは骨の折れる仕事ではありますが、チームの協力もあり、何とかリリースに間に合わせることができました。すると、クライアントから多くの肯定的なフィードバックが寄せられたのです。実際に私たちが開発した機能をお客様に利用していただき、それが役立っていると知れたのは非常に喜ばしい瞬間でした。さらに、新機能の導入が事業部の業績にも貢献するものであることも証明され、私たちプロダクトチームがBeMARKE事業部、ひいてはリスペクト全社に大きなインパクトを与えていることを実感できました。
この成功体験は私たちプロダクトチームが大きく成長する機会となり、以降の開発プロジェクトを推進する際の自信につながりました。困難な課題にもチームで立ち向かい協力して解決に臨めば、より良い製品やサービスを提供できる、そう確信したプロジェクトです。私個人としても「今後もお客様に喜んでいただける機能やサービスを開発しよう」と、より意欲を高めるきっかけになりました。
最も大きな挑戦は、BeMARKEメディア立ち上げに携わったことです。BeMARKE事業部に所属する以前は現在のDX事業部で約10年のあいだクライアントワークに従事し、多くの企業のWebサイトやマーケティング戦略をサポートしてきました。いつしか自社のビジネスをゼロから育てることに魅力を感じるようになり、これまで培ったスキルや経験を活かして新しいビジネスの創出に関わりたいと思うようになったのです。
新規事業とメディアの立ち上げはその想いを実現する絶好の機会でしたし、自分自身の成長やキャリアアップにもつながると考え、参画を決意しました。また、自社メディアの仕事はクライアントワークに比べて自由度が高いため、より効果的な戦略やアイデアを試す場になるとも感じました。当然、成果が会社の業績に直接影響を与えるため責任も大きいのですが、それだけやりがいも大きいものです。
BeMARKE事業部は組織にとって新たな成長機会を創出し、社内の連携やコミュニケーションを強化する目的をもって設立されました。既存事業とのシナジー効果──例えば新規事業で得られた各種ノウハウを共有することによるリスペクト全社のサービス品質や生産性の向上などが期待されていたほか、「チャレンジしたい」と考える人材の受け入れ先として機能することで、社員のスキルアップやキャリアアップを促進する効果も見込まれていました。そして経営戦略の観点では、ビジネスポートフォリオを拡大し、新たな収益源を確保するという重大な役割も担っていました。
このように多くのことを期待されていましたが、メディア立ち上げにあたっては失敗もありました。それは、メディアサイトそのものの立ち上げに注力しすぎたことです。簡単に言ってしまうと内部SEO対策をおろそかにしてしまい、その後の検索エンジンの順位やアクセス数に影響を与えてしまったのです。結果、問題解決のために追加の時間と労力を要すことになり、初期の成長を遅らせる原因になってしまいました。プロジェクト全体を俯瞰する視点が足りなかったと反省する出来事でした。
一方、サイトや機能のリリースについては計画どおりに完了させたことで、事業部のスムーズな始動と成長に向けた基盤整備に貢献できたと思っています。リリースまでの過程に大小の苦労はありましたが、約10年のキャリアで培ったスキルや経験を活用しつつ、チームでコミュニケーションを取ることで乗り越えることができました。おかげで結束力が高まりましたし、チームが生む力の大きさを実感したことで、私を含む各人のモチベーションも大きく向上しました。
BeMARKEメディアの立ち上げに参加した経験は、異なる職種、異なるチームがアイデアを交換し、協力して問題を解決することの重要性を肌で感じる機会になりました。今ではそうしたコラボレーションが、結果的に組織全体の柔軟性や創造性を向上させる種になるのだと確信しています。
開発チームのリーダーとして、さらなる開発プロセスの最適化や効率化を図っていきます。チームの生産性を向上させる取り組みを推進し、プロジェクトの品質とスピードを両立させることが当座の目標です。
開発プロセスを最適化する上では、やはりチーム内での円滑なコミュニケーションが重要だと考えています。定期的なミーティングやオンラインツールを活用し、チームメンバーとの連携を密にしていきます。リスペクトではリモートワークの体制も整っているので、場所を問わずにチームメンバーとコミュニケーションを取れる点は、大きな強みであると感じます。
在宅勤務の場合
休日は、習い事の送迎、洗濯や料理などの家事、スーパーへの買い出し、そして子供たちが楽しめる施設やイベントに出かけたり、気付けば、何気ない日常の中で、あっという間に過ぎ去っていきます。